今回は”交雑種”のモモ肉を小割してみたぞ。
そのモモ肉の中の一部にイチボがある。
なぜ小割にするのか。
疑問に思ったことでしょう。
じゃ、卵で例えてみる。
「卵黄」と「卵白」
分けることだってあるよね。
例えば、山芋をすり鉢ですってとろろにする。
それを白メシにぶっかけて醤油を一回し。
その真ん中にくぼみをつけて卵黄をダイブさせ、それを喰らう。
(食いたくなってくるわい。麦飯なら尚良し。)
牛丼でも同じようにして食べると旨い!
ちなみに牛丼チェーンにあるタレ付きのあのネギを一緒に入れると…もう最高だよね。
それに、カルボナーラにも入れるし、人によってはたまごかけご飯に卵黄のみを使う。
次に卵白。
俺は卵白だけを使ったことはないけれど、ケーキ作りに使うみたい。
(ケーキは作ったことはないけどね、俺は)
ま、と言った感じだ。
牛肉も同じように使用する(食べる)用途によって一つの部位から小割する。
今回のモモ肉で代表的な部位。
それは、イチボ。
聞いたことあると思うんだけど、どうかな?
焼き肉屋でも「希少部位イチボ」と銘打ってメニューに載っている。
スーパーでも「イチボステーキ」として並んでいることもある。
さて、このイチボ。
元々の部位名は「ラムイチ」
このラムイチから「ラム(ランプ)」と「イチボ」に分けられる。
ランプ + イチボ ≒ ラムイチ
ちなみにラム(ランプ)とは『お尻』の肉のこと。
そのラムの相方のイチボ。その名前の由来を調べてみると…
牛を後ろから見ると骨盤の形はアルファベットの「H」の形をしていて、英語では「H bone」(エイチボーン)と呼ばれる。その「エイチボーン」から「イチボ」という名前で呼ばれるようになったと言われる。「イチボ」は骨の形に由来する名前である。
大体どのサイトでもこんな感じで説明されている。
でも、ちょっとオカシイよね?
骨の形=肉の名称
ま、プロ目線で言わせてもらうとだな…(😏ニッ)
確かにその「エイチボーン」と言われる骨にイチボはくっついている。
だからって、骨の形=肉の名称になるのはちょっと乱暴じゃないかなって感じる。
そのエイチボーンにはイチボ以外にも他にたくさんの肉(部位)もくっついている訳であって…。
でも、まぁ名前の由来ってそんなもんなんだろうけどね。
細かいことは気にしない。
さらに、別の由来も存在する。
エイチボーン → エっいチボー → イチボ
なんかコレの方がしっくりきていい。
日本人が聞く英語が、訛りに訛って行きついた着地点っぽくてイイ。
あんまり上手く説明できなかったけれど、イチボってこんな感じ。
実際にモモ肉を小割している所を見てくれよっ!
ビーフ業界の人以外は、分からんと思うけど(笑)
牛モモ肉の仕組みが分かって上で、次に食べてみるとちょっと違うかもね?!
そう期待して食べてみてください。イチボを。
◆
9月13日の今日。まだ猛暑です。
ホントに9月の中旬かよ…。
早く涼しくなってもらいたいものです。