スポーツには筋書きのないドラマがある。

ところが、そのドラマが創作ドラマに負けてしまった。
プロ野球の日本シリーズ第2戦。
SBが延長10回に勝ち越して劇的な勝利を飾った。
けど、TV局は決勝弾を放った選手のヒーローインタビューを放送せず、45分遅れで『VIVANT』の放送を開始した。
これに野球ファンからは不満の声が噴出した。

試合を決めたヒーローがようやく口を開こうというところで、テレビ局から強制退場を命じられたようなものだ。
一方、ドラマファンからすれば、すでに45分も待たされている。
これ以上、野球選手の感想文に付き合わされるのも勘弁してほしいところだろう。
そもそも野球には時間制限がない。
興味のない人間からすれば、お気に入りのドラマが遅れるなど迷惑な話だろう。
もっとも、野球ファンの言い分もなかなか強欲である。
試合は最後まで放送された。勝敗も分かった。監督のインタビューまで聞けた。
それでもなお「ヒーローインタビューを放送しろ!」と騒ぎ立てる。
気持ちは分かるが、どこまで見せれば満足するのだろうか。
そのうち選手がシャワーを浴び、着替えを済ませ、帰宅するまで放送しろと言い出す人間が現れても不思議ではない。
そもそもテレビ局は野球ファン専用のサービス機関ではない。
放送時間には限りがあり、次の番組を楽しみにしている視聴者もいる。

自分が見たいものを最後まで放送しないからといって、公共の電波を私物化するような要求はどうだろうか。
野球は9回で終わらないこともあるが、ファンの要求まで延長無制限では困る。
とはいえ、ヒーローインタビューぐらいは……と思う部分は、多少なりとある。
今回最も気の毒なのは、決勝打を打った選手(ヒーロー)じゃないでしょうか。
どうやらプロ野球という世界、試合には勝っても番組表には勝てないみたいだ。
◆
読売巨人軍『松井秀喜新監督』誕生。
かなり意外でした!
日本シリーズ 松井巨人軍 vs 新庄ファイターズ
これを期待する同志たち…少なくないはずだ。